上の足音で夜が終わらない週、という話は珍しくありません。そのとき一番やらなくてよいのは、玄関に怒りの紙を貼ることです。相手が特定できても、あとがこじれやすくなります。この記事では、記録の残し方と相談の順番を短くまとめます。
まず避けたい初動
次のような動きは、自分の立場を悪くしやすく、あとから取り消すのも大変です。
- 玄関に怒りの張り紙を貼る
- ドアを蹴る、インターホンを連打する
- 相手の私生活を狙う形で録音・撮影する
- すべてを「すぐ警察」か「翌朝まで放置」のどちらかに寄せる
感情が先に立つ夜ほど、日付と音の種類だけを残すほうが、あとで相談しやすくなります。
初動は、日付と音の種類を残すことから
騒音トラブルの初動は地味です。日付、何時から何時、どんな音か、を残しておくと安心です。スマホの録音は、相手の部屋に入り込まない範囲で行う形がおすすめです。玄関の内側で、音が聞こえる事実だけ残すイメージです。
記録は、カレンダーアプリの終日予定に「騒音 1:40-2:10 重低音」と入れるだけでも、あとで時系列が作れます。録音ファイル名が IMG_3829 のままだと、何の音か分からなくなりがちです。
管理会社が「生活音の範囲」と返すことは多いです。そのときの材料は、時間帯と継続です。昼間の歩行と、深夜の重低音は別です。全部を騒音と呼ぶと、本当にひどい時間帯まで薄まります。
相談の順番と伝え方
相談の順番は、管理会社、必要なら自治体の相談窓口、契約と被害の程度で専門家、という流れがわかりやすいです。メールで送ると記録が残るので、電話のあとに要約を一通入れておくと安心です。「静かにしてください」より、「3/12 1:40〜2:10 重低音。同様が週4」のほうが担当は動きやすいです。
管理会社が動かないときは、同じ内容を再送するより、契約書の「禁止事項」や「相談窓口」の条文を引用したほうが早いことがあります。感情の長いメールは読まれにくいです。短く、日付、条文、求めている対応、の3行にするとよいでしょう。
管理会社の営業時間が終わったあとの騒音は、緊急かどうかで連絡先が分かれます。深夜の生活音は、翌朝のメールで足りることがあります。逆に、怒鳴り声や物が当たる音は、緊急性の判断になります。全部を「警察」にはせず、全部を「翌朝」にもしない、という見方がおすすめです。
国交省の民間賃貸住宅の案内に、相談窓口の考え方と、共同住宅の生活音の資料があります。感情が先に立つ夜ほど、その資料を見てから動くと安心です。
自分が音を出す側のとき
自分が出す側なら、時間帯、床、スピーカーの位置を先に変えてみるとよいでしょう。防音マットは効く部屋と効かない部屋があります。効果を過大に書いている通販のレビューは、参考程度に留めるのがおすすめです。
引っ越しを考えるタイミング
引っ越しで逃げる判断もあります。更新月が近いなら、更新料を払う前に管理の対応を見ておくと安心です。対応が「様子を見てください」だけなら、次の部屋の初期費用と合わせて「角部屋」「上階が共用」を足す見方が現実的です。
まずは日付と音の種類を残し、管理会社へ短い記録付きで相談してみてください。張り紙より、記録のほうが次の一手につながりやすいです。
参考・確認先
- 国土交通省 民間賃貸住宅(相談窓口・共同住宅の生活音に関する案内の入口)
- 居住自治体の相談窓口(必要に応じて)
よくある質問
Qすぐ警察?
危険があるとき以外は、管理会社かオーナーが先です。警察は事件性があるときの話になります。
