年末調整の紙を前に、配偶者の収入を「だいたい」で書くと、だいたい後で戻ってきます。学生のアルバイトが想定を超えていて、確定申告まで持ち越す年もあります。この記事では、扶養控除の紙を出す前に見る点をチェックリストとしてまとめます。
会話でいちばん混ざるのが、税金の扶養と健康保険の扶養です。要件も窓口も違います。年末調整の紙は所得税の話なので、税の基準で書くのがおすすめです。健保の被扶養者の話は、別の紙、別の期限です。
出す前に見るチェックリスト
出す前に見るのはこのあたりです。
- 配偶者の合計所得の見込みが枠に入るか
- 子どものバイトが、思ったより伸びていないか
- 別居の親族を扶養に入れるなら、仕送りの事実
- 16歳未満は所得税の扶養控除の対象外。申告書の住民税の欄には書く。児童手当の申請は市区町村(出生直後の届出は 子どもが生まれたあとにやること)
- 去年と家族が変わった差分
誤りがあると、あとから確定申告で還付か追加納付になります。面倒なので、紙を出す週に源泉と給与明細を一度並べておくと安心です。
見込み所得の置き方
配偶者が年の途中で仕事を辞めた場合、見込み所得は「今の月収×12」ではありません。残りの月と、退職金や賞与の有無を足すとよいでしょう。ここで雑に書くと、控除が消えるか、あとから修正になります。
別居の親を扶養に入れる話は、仕送りの記録が弱いと通りにくいです。口座振込の履歴が残る方法のほうが、手渡しより説明しやすいです。現金で渡している人は、少なくとも月と金額のメモを残しておくと安心です。
会社の一般論だけでは足りないとき
勤務先の担当は、一般論しか言えないことがあります。副業がある、海外に親族がいる、収入が二つある、みたいな話は、国税庁のタックスアンサーか税務署の相談のほうが早いです。「会社がこう言った」だけで閉じないほうがよいでしょう。
配偶者が外国人で、国外に親族がいるケースは、書類の種類が増えます。翻訳や送金証明の話になるので、一般のチェックリストでは足りません。税務署の相談は予約制のところが多いです。12月に初めて予約しようとすると、枠がありません。家族の形が標準でない人は、11月のうちに一度聞いておくと安心です。
控えと学校側の書類
勤務先の紙が電子化されて、去年のPDFをコピーして出す人がいます。家族状況が変わっていなくても、住所やマイナンバーの欄が古いまま送られると差し戻しです。毎年、空の用紙から書くのがおすすめです。
年調の紙は、提出後に勤務先が電子で税務署へ送ります。自分の控えが残らない会社があるので、提出前に写真を撮っておくと安心です。翌年の確定申告で「去年何と書いたか」が要ることがあります。
16歳以上の扶養と、高校の授業料の支援は、窓口が違います。年調の紙に書いたから学校側も分かる、ではありません。学校の書類は学校へ出す流れです。家族の変化があった年は、勤務先と学校と自治体、の3つが動きます。
紙を出す週の順番
家族が去年と同じでも、順番を飛ばすと差し戻しが起きます。先に源泉と給与明細を並べ、次に配偶者と子どもの今年の見込みをメモし、そのあと空の用紙へ写します。去年のPDFを下敷きにすると、住所とマイナンバーが古いまま残りやすいです。
見込みが枠に入るか迷う人は、会社の一般論だけで閉じないほうが安心です。副業や収入が二つある人は、国税庁のタックスアンサーか税務署の相談が先です。紙を出した週に写真を残し、医療費や寄附が残るなら別の袋に分けておくと、翌年の申告で探しやすくなります。金額の線引きは、この記事では断定しません。
まずは源泉と給与明細を並べ、配偶者と子どもの所得見込みから確認してみてください。税金の扶養と健保の扶養を混ぜないほうが、差し戻しは減りやすいです。
扶養の紙を出したあとに、医療費や寄附が残る年は、会社の年末調整だけでは終わりません。どちらで直すかは 年末調整と確定申告、どちらで直すか に分けてあります。転職年で票が二枚になる人は、源泉徴収票の見方入門 を先に見ておくと安心です。
会社がいつ紙を欲しいかは、国税の申告期限とは別です。会社が案内した提出日の前に控除証明書を確認する話は 年末調整の必要書類と提出期限 です。扶養の申告書と保険料の証明書は同じ週でも、証明書を開いて氏名と年を見ることが先です。
次に読む
- 年末調整の必要書類と提出期限(会社が案内した提出日。控除証明書は届いたら氏名と年を見る)
- 年末調整と確定申告、どちらで直すか(扶養の紙のあと。医療費と寄附が残る年)
- 源泉徴収票の見方入門(転職年は前職と現職で二枚)
参考・確認先
- 国税庁(扶養控除・配偶者控除などタックスアンサーの入口)
よくある質問
Q書き間違えた
年内なら勤め先に出し直せることが多いです。間に合わなければ確定申告で直します。
