制度名を先に覚える必要はありません。年金で知りたいのは、「いま自分は何号か」と、「届出が要るか」です。先に分岐は二つです。号が変わるできごとがあるかと、記録を確認するだけかです。混ぜると、受給の数字から入って、届出が残ります。
このページは親記事です。第1号・第2号・第3号の見分けは 国民年金と厚生年金の違い に分けてあります。退職の週の保険と税金は 退職後にやること です。次の会社へ移る週は 転職後にやること です。結婚で号が動く人は 結婚したあとにやること を先に見るとよいでしょう。
期限順のやること一覧
日付の起算は、資格が動いた日(退職日の翌日側、入社日、婚姻が受理された日)です。給与明細に「社会保険料」と出た日ではありません。人事に資格喪失日と資格取得日を一文もらっておくと安心です。
| いつ | やること | どこ | 期限の目安 |
|---|---|---|---|
| 号が変わるとき(退職・転職・結婚) | 第1号または第3号の届出 | 市区町村、または配偶者の勤務先 | 機構の案内に沿って速やかに |
| 空白がある退職のあと | 健康保険とセットで見る | 協会けんぽ/市区町村 | 年金だけ見て保険を残さない |
| 定期便が来た月、または来ない年 | 記録の確認 | ねんきんネット、または定期便 | 誕生日月の案内あり。来ない年は住所を確認 |
| 払えなくなった月 | 免除・猶予などの申請 | 市区町村・年金事務所 | 未納のままにしない |
| 受給を考えるとき | 資格期間の確認と請求 | 年金事務所・日本年金機構 | 資格期間の確認が先。繰上げは機構へ |
役所と機構の案内が正です。日数や持ち物は窓口で差があります。
いま何号かを先に置く
区分は3つです。細目は 号の違い です。
- 第1号:自営、学生、無職。国民年金を自分で払う
- 第2号:会社員・公務員。厚生年金に入り、同時に国民年金にも入っている
- 第3号:第2号に扶養されている配偶者。自分の国民年金保険料は原則かからない
会社の総務が「年金は給与天引きだから何もしなくていい」と言うのは、在職中の第2号の話です。退職日の翌日からは別の窓口です。自分で「数日なら無視してよい」と決めないほうがよいでしょう。
号が変わるできごと
退職して次の会社まで空白がある人、自営業等になった人は、その期間の第1号の手続が要ることが多いです。配偶者の被扶養者になる人は第3号で、手続は配偶者の勤務先経由です。健康保険の3択と時期が重なります。保険の細目は 退職後の健康保険 に、全体の順番は 退職ガイド です。
次の会社が決まっている人は、資格取得で厚生年金につながる案内が普通です。それでも一日空くなら、号の切れ目を確認しておくと安心です。源泉徴収票と住民税は別件で残ります。順番は 転職ガイド です。資格の得喪の日付だけを短く見るなら 転職月の社保・年金 です。
結婚で第2号の配偶者に扶養される人は、第3号の案内があります。自分で年金事務所に並ぶ話から入らないのがおすすめです。相手が第2号でないのに第3号、と自分で決めないほうがよいでしょう。氏と住所の届出は年金とは別件です。順番は 結婚ガイド です。
配偶者が第3号だった人は、自分が第2号を外れると、配偶者も第1号へ動くことがあります。自分の保険だけ見て終わると、世帯のもう一人が未納になります。
月末退職と月の途中の退職で、何月分の保険料が発生するかが違います。機構のページに事例があります。自分で計算しないほうがよいでしょう。
記録を見る
ねんきん定期便のハガキは、誕生日月に来る案内があります。来ない年は、引っ越しで届いていないことがあります。転送期限が切れたあとに届くこともあるので、ねんきんネットの登録を先に済ませておくと、ハガキ待ちで焦らなくて済みます。ねんきんネットは、日本年金機構 のサイトから入ると安心です。検索の一番上の民間サイトではログインしないのがおすすめです。
記録がおかしいときは、自分で行を消さないのが安全です。相談は年金事務所です。基礎年金番号が分かるものと、働いていた会社の名前と期間を紙に出してから行くとよいでしょう。反映が転職直後に遅れることはあります。焦って電話する前に、案内の待ち時間を機構のページで見ておくと安心です。空いている期間の年表を先に作る話は、記録確認の短編に分けてあります(公開後に「次に読む」へつなぎます)。
学生納付特例は、第1号の中の別枠です。「学生だから払わなくていい」ではなく、申請した期間です。申請を忘れると未納です。卒業後に追納するかどうかは、そのときの家計で決めればよく、申請自体を先に出すのがおすすめです。
払えなくなった月は、申請が先
第1号の保険料は定額の案内です。所得が落ちた年は、免除や猶予を先に見ると安心です。ネットの「払わなくていい」は信用しないほうがよいでしょう。未納より申請です。退職・失業による特例免除の案内もあります。減る年金額の話まで含めて、機構のページが正です。ここで「得」とは書きません。
免除期間中に就職して第2号へ移るときは、免除の終了が自動で終わることも、届出が要ることもあります。給与明細に厚生年金の行が出た月に、市区町村へ一声入れるかどうかを、年金事務所の案内で見ておくとよいでしょう。
第1号の納付は、口座振替と前納で割引が出ることがあります。現金納付書を月々払うより、忘れは減ります。口座の話は手続の補助です。金融機関の勧誘から入らないのがおすすめです。
受給は、請求してから動きます
受け取りは老後だけではありません。障害や遺族の話も同じ制度の中にあります。「貯金の代わり」とだけ思っていると、空白期間の意味を取り違えます。家族が亡くなったあとの届出と、遺族の請求の順番は 家族が亡くなったあとにやること完全ガイド です。金額や請求の可否は、年金事務所の案内が正です。
繰上げ・繰下げは月額が動きます。数字を見る前に、資格期間を満たしているかをねんきんネットか定期便で見ると安心です。請求の書き方、いつから増えるか、税金の扱いは、年金事務所の相談が正です。ブログのシミュレーションで決めないほうがよいでしょう。
在職老齢など、働きながら受け取る話も窓口が先です。ここで金額は書きません。
よくある詰まり方
- 給与天引きだから、退職後も届出は不要だと思う
- 第3号を、自分の年金事務所で出そうとする
- 未納と免除を、同じだと扱う
- 定期便が来ない年を、未加入だと決める
- 繰上げの損得を、ブログの数字で決める
- 自分の号だけ見て、配偶者の第3号を放置する
カレンダーに書くのは、資格喪失日(または資格取得日)と、第1号または第3号の届出と、定期便またはねんきんネットの確認です。この3つが埋まると、残りは後から追えます。
次に読む
- 国民年金と厚生年金の違い
- 退職後にやること完全ガイド(空白がある人の保険・年金・失業給付)
- 転職後にやること完全ガイド(次の会社が決まった人)
- 転職月の社保・年金で空白を作らない方法(資格の得喪の日付)
- 結婚したあとにやること完全ガイド(第3号が動く人)
- 家族が亡くなったあとにやること完全ガイド(死亡の届出と遺族の請求)
- 退職後の健康保険の選び方
- 社会保険の扶養認定
参考・確認先
- 日本年金機構(号の切替、記録、請求の入口。ねんきんネットもここから)
- 厚生労働省(公的年金制度の入口)
- 居住自治体の公式サイト(第1号の届出・免除等)
- 配偶者の勤務先の人事・労務(第3号の届出。勤務先経由)
よくある質問
Q会社に入っているあいだは、年金の届出は要らないですか?
在職中の第2号は、給与天引きで厚生年金に入っている案内が普通です。退職した翌日からは別の窓口です。次の会社まで空白があるなら、市区町村で第1号の手続が要ることが多いです。配偶者の扶養に入る人は第3号で、手続は配偶者の勤務先経由です。
Q未納のままと、免除の申請は同じですか?
違います。未納は記録が空きます。免除や猶予は、申請した制度です。払えない月は、未納のまま翌月を迎えず、申請を先に見るのがおすすめです。減る年金額や障害のときの扱いは、日本年金機構の案内が正です。ここで割合は書きません。
Q第3号は、自分で年金事務所に並びますか?
第2号に扶養される配偶者の第3号は、手続が配偶者の勤務先経由、という案内が普通です。自分で年金事務所に並ぶ話から入らないのがおすすめです。相手が第2号でないのに第3号、と自分で決めないほうがよいでしょう。号の見分けは個別記事に分けてあります。
Q繰上げ受給したほうが得ですか?
人によります。繰上げと繰下げは月額が動きます。得かどうかは、この記事では決めません。先に資格期間を満たしているかを、ねんきん定期便かねんきんネットで見ると安心です。請求の判断は年金事務所の相談が正です。

